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——–Life With Music——–Vol.5

内弁慶な少年は、中学時代を経て、好奇心旺盛で物怖じしない青年へと変貌した。
高校へ入ると真っ先に軽音楽部を目指した。
残念ながら同好会だったが、見知らぬ仲間に交じってギターを弾くことになった。
先輩の前で腕前披露となるのだが、フォーク御三家では平凡すぎる。
私はサイモン&ガーファンクルのボクサーを弾いた。
次の日から、先輩のバンドのサイドギターに抜擢された。
高い声も出せたのでハモリもやらされ、挙句の果てはハードロックのコーラスまで。
オリジナル造りに開眼していた私は、先輩の便利屋的扱いから逃れるため、クラスメイトとトリオバンド結成。
アリス・チューリップ・ガロ・オフコース・・・・いまいち馴染めなかった。

学園パラダイスは楽しかったが、自分は何をしたいのか迷っていた。
そんな時、地元の同級生が音楽サークル”江南フォーク村”を立ち上げ、高1の夏の一回目のコンサートにゲストで呼ばれる。
後にプロミュージシャンになった米満君とエレキ2本でジュリーを演奏。
バカウケした。
アコースティックコンサートにエレキ。
フォークソングにポップス。
違いがあったからこそ、目立った。
この時の優越感が癖になり、独自性の追求にこだわり始めるのである。

私の高校はかなり前衛的で、私服OK・倫理オール5・エスペラント(国際補助語)活動・ビートたけし卒業と、個性を磨くにはうってつけであった。
それでも日常に物足りなさを感じ、刺激を求めた。
高1の文化祭。
上級生の模擬店に立ち寄った。
アルバムジャケット・ポートレート・楽譜・詩集などの展示。
稲妻が走った。
ビートルズショックに打ちのめされたのである。・・・・・・・・(Vol.6へ続く)

——–Life With Music——–ビートルマニア印南(https://www.innami-factory.co.jp/)

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