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——–Life With Music——–Vol.6

ビートルズリアルタイム世代ではなかったが、ファーストアルバムPLEASE PLEASE MEから買い始め、YELLOW SUBMARINE(趣味じゃなかった)以外のオリジナルアルバム11枚全てが揃うまでには、1年ほどかかってしまった。

高校の私の小遣いは月5,000円。通学定期代・塾通いの交通費・昼食・夕食・参考書代・等々で月25,000円。夏・冬・春の印南製作所でのバイト代。お年玉。
これらを合算して、約月45,000円での遣り繰り生活となった。

塾は1日おきだったので、週の半分は自転車通学し定期は買わず、弁当代わりの昼食代を浮かすため、家のつまみ物確保で学校持ち込み、親父の酒・煙草はくすね、文房具も会社事務所から拝借、参考書は借りてきてコピー、塾帰りは小一時間かけての徒歩帰宅でバス代をケチり、常に腹を空かせていた。
そんなこんなで月30,000円程を自由に使える資金としてひねり出し、食べる物を我慢してでも、欲しいアイテムをゲットした。
DiskUnion輸入LPアルバム1,800円、名画座300円、ジャズ喫茶ブレンドコーヒー180円、河合アコースティックギター弦280円、ジーンズ4,500円の時代を堪能した。
ヒートルズLPも当然その一つだったが、欲しい物は山ほどあり、購入計画には優先順位をつけていた。
衝動買いしない、したたかで可愛くない高校生。
いささかどうかとは思うが、少しばかりの我慢と忍耐など、欲しい物を手にできる喜びには代えられなかった。

今でも欲しい物リストの順番に、ネットショッピング・ロードショー・コンサート・旅行・等、物欲は尽きない。
自分への褒美目的が明確な分だけ、日々を頑張れるのだろう。
一つずつ欲望を叶えて行く。
物が増える喜び以上に、そのプロセスを達成出来た自信が、自分自身の財産として積み上げられて行くのである。

とは言え、高校生印南君は決して悟っていなかった。
身の丈以上の欲求に、果敢にチャレンジし続けるのである。・・・・・・・・(Vol.7へ続く)

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