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——–Life With Music——–Vol.7

2007年のサラリーマンの平均小遣いは 48,800円。
私が高校生だった1975年前後は30,000円弱。
世の親父たちと変わらない小遣いをひねり出していた。
当然音楽中心につぎ込んでいたのだが、少々色気も付き、映画にものめり込んでいった。
そんな中でファッション・映画雑誌は必須アイテムで、情報選択は極めて慎重に行うタイプだった。
今でもランキング・レビュー・スペック等、事前収集・分析をしないまま金は使わない。
納得しないまま決断は下さない。
現在のようなインターネット社会は創造していなかったが、ITなみの情報収集は当時から欠かさなかった。

未成年だけではコンサート会場もおさえられないため、地元の音楽サークルは、世話役を本屋のしんちゃんにお願いしていた。
我が町唯一の本屋「江南堂」は、情報収集の拠点で、見かけない仲間の近況などを知ることもできた。
そんなゆかりで頻繁に立ち寄っていたが、興味の湧く本は見当たらない。
お茶の水の塾に通っていた私は、「三省堂」で欲しい本を探し、地元「江南堂」で取り寄せてもらった。
世話になったお礼の、利益供与である。
メンズクラブ・キネマ旬報・ロードショーを毎月入荷してもらい、10年近く続けた。

バンド仲間はパンタロンジーンズ・ポックリサンダル・Tシャツが定番で、私も普段はヒッピーを装っていた。
愛読誌がメンズクラブの私は、休日だけアイビールック。
デートの相手はかなり困惑していた。
高校生の私なりのフォーマルウェアーは、今もボタンダウン一筋として継続している。

映画雑誌も愛読していたが、一番館ではめったに観なかった。
めぼしい映画をチェックしておいて、4か月後ぐらいに二番館に落ちてきてから観る。
当時ビデオもない時代の知恵である。
二番館の映画情報は乏しかったが、過去の雑誌のおかげで、はずれを観ることはなかった。
三番館での古い映画も、監督や俳優・受賞歴などから分析し、選りすぐりを見つけた。

小遣いの使い道を緻密に計画し、投資以上の充実感を得る。
パソコンがなかった時代だが、お金だけでなく、労力や時間の有効活用もシミレーションしていた。

あれから30年以上経った現在、企業戦略・経営計画が私の重要責務である。
ExcelやVisioなどを駆使し、あの頃と同じようにシミレーションに明け暮れている。・・・・・・・・(Vol.8へ続く)

——–Life With Music——–暑中お見舞い申し上げます。(https://www.innami-factory.co.jp/)

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