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——–Life With Music——–Vol.20

今年の流行語大賞に「ゲゲゲの」が選ばれた。
流行語としては少々小首を傾げてしまうが、水木しげるの奥さんの作品につき文句はつけられない。

8歳の頃テレビドラマ「悪魔くん」(水木しげる著)が始まった。
まだ白黒テレビの時代で、製作もモノクロだったが、メフィストと共に悪魔や妖怪と戦う何とも怪奇な作品は、私を虜にし、フルカラーの想像力を引き出してくれた。
その後テレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」(これもモノクロ)開始。水木しげるの妖怪ワールドの土壺にハマった。

1979年の私の成人式典で、ゲストとして水木しげるが壇上に上がった。
初めてその風貌を見て、愕然とした。
片腕の漫画家とは知らなかったのだ。

戦争体験の話を中心に、麻酔のない状態での左腕切断手術や、日本本土への復員の様子、等をを語ってくれた。

「左腕を失ったことを悲しいと思ったことはない。命を失うより片腕を失くしても生きている方が価値がある。」
浮かれた成人祝いには、ちょっと重いテーマだったが、「鬼才たる所以」と「悲観しないマイペースな人物像」に触れ、益々ファンになってしまった。

残念ながらNHKの「ゲゲゲの女房」は観れなかったが、ブームになり、水木しげるワールドが今まで以上に幅広く認知された事は、嬉しい限りである。

「ゲゲゲの」が流行語としてベストとは思えないが、「水木しげる」自身のキャラは、鬼太郎・ねずみ男を差し置いて、愛すべき最優秀男優賞である。
・・・・・・・・(Vol.21へ続く)

——Life With Music—–「ときどき怠けることは、生きていくうえで大切なことです。そして、仕事でも役立つのです。」(1994”水木さんの幸福論”より抜粋)
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