新年度が始まった。
弊社は８月期決算につき、改まった区切りではないが、世間的には新元号の発表や、新社会人の門出といった、新しい年のスタートである。
花冷えの桜見物もあと一週間程度。
浮かれてばかりはいられない思いで、月度合同朝礼の陣頭指揮を執った。
様々発表される景気指数は、決して楽観できない厳しいものばかりだが、乗り越えて行かなくてはならない。
本日付けより配属させた新入社員は若干二十歳。
明るい未来へ導くのが、私の使命でもある。
創業６３年目に突入し、長寿企業を目指す弊社にとって、どんな１年を送れるか、身を引き締めて臨んで行こう。

「初心忘るべからず」と言うが、社会人になったばかりの自分を、もはや思い出せない。
どんな自分になりたいのか、どんな仕事をしたいのか、どんな未来を描いたのか、ダメだ、思い出せない。
ただ物欲はあった。金銭欲も。知識欲も。出世欲も。名誉欲も。
その都度立ちはだかる壁に、タックルしてきたことは覚えている。
新社会人になった時、思い描いた自分以上になったか定かではないが、限界に挑戦し続けた社会人生活だったとは言える。

新社会人には、是非どんな自己欲でもいいから、目標を掲げて未来を切り開いてもらいたい。
時代背景が変わろうとも、人の価値観が変わろうとも、生命力を高めるには、自らモチベーションを維持すること。
すなわち動機付けを絶やさず、刺激を見つけ出す習慣が必要である。
意欲が湧かず無欲になると、職場も人生も、生きがいを見失ってしまう。
背伸びしてでも視野角を広げ、身の丈だけでは見えない世界を、目指して欲しいものである。

----------小言爺のおせっかい----------

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