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———-STUDIO CROWD———-Vol.4

Re-Cool Reflections

“CROWD(群衆・人込み・観衆・民衆・多数・連中・仲間を意味する)復活ヒストリー”

2007年初春、横浜赤レンガ倉庫へドライブに行った。
当時の愛車は真っ赤なソアラ。ランチを食べた後、かみさんはショッピング。
いつもの事だが、エンドレスツアーの幕開けだ。とても付き合いきれないので、当時の飼い犬「タクロウ(ミニチュアダックスフンド)」の散歩と称して別行動を取った。
横浜ワールドポーターズ内のHMVまで散歩、帰りの車中でかけるCDを物色しに行った。
当てはなかったのだが、新譜コーナーに陳列された「Re-Cool Reflections」に釘付け。
すかさず購入し、帰路はフルボリュームで疾走した。
このアルバムは1981年に大ヒットした寺尾聡の「Reflections」のリメイク版で、25年ぶりに曲順もキーも変えず再アレンジで録り直した、極上のアラカンアルバムである。
1981年はまだLPレコードの時代で、CD発売前のミリオンセールスアルバム4作品の内の一つとなった(その他は、井上陽水「氷の世界」、松山千春「起承転結」、イエロー・マジック・オーケストラ「ソリッド・ステイト・サヴァイパー」)。

CROWD再結成

1947年生まれの寺尾聡が、還暦前年に発表(2006年12月20日)した音源に酔いしれながら、20年休止していたバンドの事を追憶(RECOLLECTION)せざるを得なかった。
寺尾聡が四半世紀ぶりに昔の楽曲を復活させたように、私にも昔取った杵柄が蘇るのか試してみたくなり、BOSS BR-600(マルチトラックレコーダー)を購入。
20年ぶりにギターケースを開け、久しぶりにピアノに触れ、忘れていたバンドマンシップが疼き始めた。
当初は一人でオリジナルを再アレンジして、ドラムを打ち込み・ギター・ベース・キーボード・コーラス・ボーカルと多重録音をしていたのだが、地元の祭りの夜バンドメンバーと再会、我が家に招き自慢げに聞かせたところ、独りプレイを非難されバンド再結成に至った。
48歳、残暑厳しい季節、CROWD復活の日だった。

【RECOLLECTION】OF CROWD

その頃会社はスランプの最中で、先行きの見通せない現況に苛立っていた時期。
とてもバンドどころではないのだが、今思えばストレス発散になっていたのかもしれない。
モノづくりと同じように、音づくりも一つずつ音を積み上げてゆく作業。
少しずつ完成度が高まり、オリジナル録音数も増えると、発表する機会が欲しくなる。
息子達にライブハウスを探させて、大塚駅南口の”Welcome back”を予約した。
1年後、2008年11月15日(50歳誕生日2日前)に、【RECOLLECTION】OF CROWDと称して単独ライブをブチかました。
その時のチラシのサブタイトルには、「僕等の夢はまだ続いていた」と息巻いた。

----------Vol.5へ続く----------

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